2012年8月21日火曜日

「つかみ」と「ブレイクスルー」の話し



つかみが大切なのだ。
どれだけ言い尽くせるか、または、どれだけ言い含められるか。つまり気になる含みを持たせられるか。
そんな作品は素敵だ。
出オチの話しではない。

…いやいや、それが難しく、きっと計算もさることながら何か降りて来ないと成立しないのだろうと承知しているのだが。


東京へ行った折に、紀伊国屋書店(新宿本店)で開催している「ほんのまくら」という企画を覗いてみた。

中身がわからず、本の出だしの一文のみで覆われた形で販売されている。

「本の闇鍋」

これは面白い。

コーナーには人だかりができていた。




実は、Facebookでこの企画を知って、告知の写真に映り込んでいた或る作品をお目当てに赴いたのだが、売り切れだったものでこのニ作品を購入した。

…しかし未開封。秋のためにとっておこうと思う。

電子書籍と本の云々の中でのブレイクスルーは、こういう企画の連続なのかもしれない。
好きな人たちの楽しみである事。いろんな角度から楽しんでみること。


街にわくわくする企画があるというのはいいなと思う出来事だった。

都市は、純粋にそういうものの集積でありたい。


この企画は好評につき来月9月16日まで期間延長して開催されるとの事。

紀伊国屋書店のページ「ほんのまくら」▼
http://www.kinokuniya.co.jp/store/Shinjuku-Main-Store/20120725000000.html

ニュース▼
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20120817-OYT8T00779.htm?from=osusume

http://www.excite.co.jp/News/product/20120817/Leafhide_shakai_news_ay2lRfMLbg.html

http://sankei.jp.msn.com/life/news/120819/bks12081908090004-n1.htm

2012年8月19日日曜日

まち歩き

暑い中、まち歩きをやりました。
今回はメモベースでやったのですが、歩きながら撮った写真を何枚か。


◆はみだしネイチャー



◆施工後すぐの「ヨタレ」模様、くっきり




◆配慮




◆手書きで伝える




◆店先プランツ




◆活かせる余白のある横町と樹齢数百年のアイストップ




◆奥をつくる




◆民地でオアシスをつくる




◆駅前広場の使い方と水辺と植物と子供




◆駅をつなぐ夏のナツツバキ




◆銀行の看板、配慮の色使い




◆古のトレイル




◆伝統を継ぐ様子に出会う




◆聖域との境界を流れる水、サラサラ



◆堂々




…いやー、暑かったです。
このまち歩き、回を重ねて深化していきたいです。
ワークショップで出た意見等はまた別のエントリで。

2012年8月17日金曜日

一本の木


一本の木が知らず知らず大きな役目を果たしている事がある。
ギラギラの陽気の中思う。

いや、知らず知らずではなく、都市においては意図された結果なのであろうが。

そっと意図されたそんな空間は素敵だと思う。

たった一本の木であっても。




さて、漠然としたイメージだけで語られている事が多いな、というのが最近の関心。

例えば「木を植えるのはいい事だ」という。

さて、それはなぜいいのか。

実はイメージだけで語られ、それもほんとうに漠然としたイメージだけで語られ、世間の波を上滑っていく事が多いように思う。

言葉の上澄みは、共有しているようで、実はそうでもないのかもしれない。
そして、誤解も多い。

「なぜ、どうして」を突き止めていきたい。と、まるで小学生の夏休みの自由研究ように思う夏休みなのだった。


…我々の仕事は「見えるようにしてく」ことにより大きな意味をもつのかもしれないなと思いながら。

2012年8月1日水曜日

賛成致しかねる例の件について(日光市の中活整備)

 先日TwitterとFacebookに載せたのですが、ブログにも載せておこうと思います。
 これは、ずっと疑問に思っていた事です。


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 私は日光市の中心市街地活性化基本計画の一貫として整備予定の「船村徹記念館」をはじめとする小倉町周辺整備事業の一連の事業の構想及び建設に反対致します。

 今や合併した大日光市の中心部である中心市街地(旧今市地区の中心部)を活性する事には、もちろん反対すべき理由は何もありませんし、旧日光市の中心部に生まれ育った一市民としては、日光をけん引していただかなければ困るとさえ思っております。また、まちづくりを謳う者としては、多少なりとも力になればと思います。応援をしたい気持ちもあります。


しかしながら、今回の施設建設については、あまりにも情報が少ない上に、なにより地元の方々のそれに賭ける熱意のようなものも全く見受けられません。少なくとも私にはそう映っております。
なにより「施設を作れば解決する」という安易な発想であれば、この計画は白紙に戻すべきだと思います。

住民が汗して造り上げた計画であれば、その後どう活用して行くかという大きな課題を説明してこその施設計画であると思います。
ましてや、時代はこれまでそういった作り方、使われ方をしてきた数々の施設への大きな反省をしている状況ではありませんか。今、考えるべき解とは思えません。
たとえ有効な情報が発せられても、ここまでの不透明なプロセスを見る限り、不信感はなかなか拭えぬものと思います。

日光の中心にこのような施設ができるという事は、中心部の方々だけではなく、日光市民の問題でもあります。「中心」を自覚されるのであれば、活性化策については、行政含め熟慮いただきたいと思います。

我々旧日光の街なかでも、大きな道路拡幅事業が進行しておりますが、住民が組み立て、時には色々な意見の矢面に立ち、試行錯誤しながら進行しております。必ずしも全て満足いく結果を出せているわけではないかもしれませんが、少なくともそうした活動の中に事業はあるべきではないかと思います。

中心市街地と定義される地区にあっては、「日光市」にとっての良いまちづくりとなる事を望みます。

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【日光市中心市街地活性化基本計画概要版PDF】
http://www.city.nikko.lg.jp/machizukuri/gyousei/shisei/machizukuri/documents/cyuukatsu_nikko_gaiyou_all_2.pdf