2012年2月25日土曜日

仙台ぐらし




2月の初旬から仙台ぐらしをしている。
10年振りの仙台ぐらし。
2001年から2003年の年末まで住んでいた。

都市に住む刺激を忘れてしまっていて、新鮮な毎日なのである。
借りた部屋から事務所までは自転車で約15分。
たったこれだけの毎日の運動さえも、自分に大きく影響している。
(如何に身体も頭も鈍っているかということなのだけど。恥)

ここ二年くらいは月一度のペースで仙台に来ていた。
「身を置いてみる」というようなイメージであるが。

で、短いながらも住んでみて思うのは「やっぱり仙台はいい街だ」という事。

沢山の気付きとモチベーションを日光に持ち帰ろうと思う。
いや、持ち帰るというより「吹き込む」という方がイメージに近いかも。





タイトルは、伊坂さんの近著「仙台ぐらし」から。
サイン本を買ってしまったミーハーである。

二月、雪の仙台にて。

2012年2月19日日曜日

芸工大の卒展に行ってきました。







母校の東北芸術工科大学の卒展(卒業制作展)に行ってきました。
幸運にも、ここのところほぼ毎年見に行けています。
行けなかった同輩・先輩方のために写真多めでお送りします。






昼過ぎに着いた山形はこんな寒々しい風景。
12年前の仁右衛門は、山形でこんな風景を見て過ごしました。
(芸工大前の宅地は無かったけどね)






これ、本館前の池の上です。「おぉ、今年も誰か歩いてるよ」という感覚は芸工関係者ならわかるはず。(笑)




丘の上に誰かの作った雪だるまがやけに綺麗だった。






外にも作品は展示されています。
キャンパス全体が展示場。






プロダクトの会場。盛況でした。


で、建環の会場。












で、今年は先生の推薦書も展示されていました。コレは良い。
棚からひと掴みみたいな感じで。
これは志村先生の。








吉田先生の書棚。








それから、今年の卒展で「おっ!」と思ったのは、各学科の会場をスタンプで巡る企画があった事。




こんな風に会場にはわかりやすくサインが出ていて、






スタンプを5つ以上集めると左のような赤いバックが貰える仕組。
マップや各会場を巡れるちょっとした仕掛けは良いですね。
楽しみを見つけながら会場をまわれます。


会場をまわって感じたのは、やはり震災が学生の作品にも影響を与えているということ。


建築・環境デザイン学科でも震災について扱ったものはありましたが、日本画や洋画にも題材として扱われているものがありました。
そして、文化財の修復や保存でも大きく学校の役割を果たしている事が伺えました。


つくること。やめないこと。


走りながら考える事。
(歩きも可。時々立ち止まるのも可。)


卒業して、社会に出て、物事の裏側や仕組みを知って、心折れそうになったり、迷う事など日常としてざらに有るわけだけど。
でも、こういう機会が、作って行く事の、少なくても学生時代にあんなに沢山考えていた事を呼び起こし、前進のためのドライバーになるのではないかと思います。
過去の自分だって大切なのだと思います。
それは、情けなくとも、不甲斐なくとも。


そんな機会を毎年与えれくれる学祭や卒展は素敵だと思うわけです。






そんなこんなで暮れて行くのでした。
上桜田で佇み、耽り、更ける冬。




卒展の情報はこちらで↓
http://www.tuad.ac.jp/sotsuten/index.html

2012年2月2日木曜日

震災以降の書籍(資料として)「ふるさと石巻の記憶」

震災以降に出版されている様々な本や資料。
その中で、紹介したい一つがこちらです。
「ふるさと石巻の記憶」三陸河北新報社




内容は震災以前と震災後の比較写真集ですが、下の画像のようにページの前後で同じアングルで見比べることのできるものとなっています。



被災された方々にはこうした風景の比較などは心苦しいものかもしれませんが、まちや集落、その形状や地形を読む資料としては非常に意味のあるものではないかと思います。


石巻近辺をはじめ、三陸の復興計画に携わっている方々は是非手に取ってみて下さい。
価格は1,000円です。


因に、私は仙台のカレー屋のおばちゃん(石巻出身)に現物を見せていただいて知り、ジュンク堂仙台TR店で即買いしました。