今年もsmtを会場に「どこコレ?〜おしえてください昭和のセンダイ〜」がはじまった。
個人や行政で所有するものの中でも、撮影箇所や撮影経緯がわからないものは多い。
そんな写真の数々を展示し、参加者から情報を募る企画が「どこコレ」だ。
「これはこのビルが写っているから、この通りのこのあたり」「いや、このビルは違う建物なので、別の通りのこの角度だと思う」
はたまた
「電柱に◯◯の広告が出ているので、あの場所で間違いない」「山車が見えるので、◯◯祭りの行列だろう」
などと推測も寄せられる。
このように、古写真に貼付けられる付箋で、会話がはじまる。
前回は300枚を超える写真が展示され、2,000枚以上の付箋が貼られたそとのこと。
中には、当時の新聞記事や資料などが持参されるケースも少なくないようだ。
確証(証言含む)を得られたものは、「確定」のハンコが押され、確定コーナーに移動する。
アーカイブ資料を大切にする姿勢は、まちを潤し、突飛な方向(政策・都市計画等)へ向かう抑止につながると考えて良いだろう。(時には瞬発力も必要だけど)
古地図の復刻発行等、仙台のまちは様々な面で、こういった取り組みが充実していると具に思う。度々実感する。
暮らしや文化を顧みず成長し続けた70年、もしくは100年が過ぎ去ろうとしている。
こういう、普段着の感覚で、楽しみながら(知らずうちに)情報提供・共有の場に参加できる場所や時間は、必要だ。
蓄積・収蔵も大切だろうが、活きたものでなければならない。
そう考えると、本当に素晴しい取り組みだと思う。
もしも、普段の時間の流れが断たれるとき。資料は、かけがいのない財産に変わる。
途方も無い将来、いやしかし、次代などの近い未来でさえもそうだ。
震災で経験した事の一つでもあろうかと思う。
普段着で参加してみはどうか。
(こんな堅苦しい紹介は無駄であり、とにかく楽しめる企画であることがよくわかる。)
この期間、来仙予定のある方もsmtの7階のこのコーナーを覗いてみることをオススメする。
ゴールデンウィーク明けから6/18までは、7階に会場を移して開催しているそうだ。