2011年7月10日日曜日

なぜ、小布施に惹かれたか。







四月の中頃、長野の小布施に行ってきました。
前からの念願の町に行く事ができるというのは、言いようの無い喜びがあります。


栗の小径、立ち並ぶ店舗、森の駐車場。どれも素晴らしかったです。
開催されていた苗市や図書館まち図書テラソについてはまた別の話しにします。


かつてのプライベート空間ともいえる小径。こういうまちの「裏側」を表として、しかし、喧噪ではない「自分だけの空間」を保っている、魅せる空間づくり。
これは日光でも絶対に参考にすべきと思います。






森の駐車場はその名の通り、敷地の100%を駐車スペースに充てず、草木を配して森の中にあるような雰囲気を作っています。
駐車効率や維持管理を考えると、簡単に真似のできる事では無いのは当然の事ですが、「小布施らしさ」や「来街者への最初の印象を大切にする」強い意志の現れではないかと思います。






ちょうどオープンガーデンが行われていました。
これは、各店舗や家々の庭を自由に拝見できる企画で、
来街者にはもちろんのこと、街の人々にも「見せる、見られる」という程よい緊張感が手入れ・管理等につながり結果良好な空間を生む事に繋がっているのではと考えます。
(栃木県でも那須など県北方面で同じような取り組みがあったような気がします)




植物と建築そして歩行空間のバランスが優れているという事なのでしょうか。
どこを歩いていても、心地よかったです。


そして、また行きたいと思う街なのでした。


いくつか前のエントリーで「公園的な街路空間」と書きましたが、こういう小布施でのイメージが多分に頭にあったのだと思います。


小布施では「結果観光」という言葉を使っているそうです。こうした魅力的な空間づくりが実を結んだ「結果」なのだと。
そして、「交流」を重視している流れは、まさにパイオニアなのだと思います。


長い時間がかかること。今動かずにいつ動く。
日光も頑張って「空間」をもうちょっと意識していきましょう。みんなで。


前進!

修景とランドスケープ的な手法。街並み景観については、どうしても建物とその保存についてに焦点が当たりがちだが、庭や生活道も含めて「らしさ」を追求していくべきという事を再認識。結果観光の町。学ぶ所は多い。

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