時々、歩く。
仙台の水網、四ツ谷用水。この痕跡を辿る。
いや、痕跡ではなく、暗渠となって今なお使い継がれる水路を辿る。
ここまで、少しの間民地の間を(半ばぬう用に)流れてくる。
橋をくぐり、そこから先は「北六番丁」の通りの南端をいく。
都市の血液であった用水。その動脈部分であったともいえよう。
同古地図には、二日町の北側にいくつかの銭湯のマークが見て取れる。
用水との関係性、水を介した生活景が想像できる。
一方で、先ほどの橋から先にはこの用水の痕跡はほとんど無い。
ここからは、或る時代を境に都市生活が変わっていった事が想像できる。
つまり、水の手に入れ方、水との付き合い方が変わったという事が。
だがしかし、民地をすり抜ける様子がはっきり見えるこの箇所は面白い。
名残、痕跡を発見するのは、何気ない風景からちょっとした違和感を感じ取ること・読み取る事からはじまるのであろう。
(やはり某番組のテーマ「下を向いて歩こう」という事なのだろうか。)
アスファルトとコンクリートに敷き塗られた現代都市において、実は大きな意味のある事ではないかと思う。
大袈裟に言うのならば。
今日もSo Whatで。
◆参考
「暗渠マニアック!」吉村生・高山英男
著(柏書房)
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